オレオ

石があるのオレオのレビュー・感想・評価

石がある(2022年製作の映画)
4.3
現実とは全く異なる風景というレビューも見たけど、自分にとっては全く現実そのものの空気だった。こうした空気を共感できる人はそれなりに多くいると思う。
単純に川や山に行ったことがある、ということではなく、そうした環境に身を投じることにささやかな、もしくは強く充足感を得ることができるタイプの。
秋冬の空気の匂いや音、光線の具合。
絶え間なくあり続ける川の流水音。それは単純に音だけで補完できるものでもない。
二人が歩いている時間とともに、日が傾いていっているのがわかる。ときには雲もかかる。稲穂に隣接した、薄暮に映る小川あんのアップがとても美しかった。

帰ってきて靴下絞るとか久しくやってないけどわかるし、臭いだろうな〜
家の匂いもした。生活の。