このレビューはネタバレを含みます
率率率率率率率…
公開前から楽しみにしていた作品ではあったけど、想像以上にズシンとくる内容だった。
いたたまれない思いになるが、映画としては普通に面白い。
そして、恐ろしいぐらいにペ・ドゥナが待てど暮らせど登場しない。
いつ登場するんだ?と思い始めた頃に少しだけ登場して、そこからまた全然出てこないペ・ドゥナ。
ホントに主演なのか?と思っちゃうレベル。
でも、観終わったら、ペ・ドゥナの印象しか残っていない。
恐るべしペ・ドゥナ。
物語は、女子高生が実習生として、コールセンターで働き始めるところから始まる。
そこのコールセンターがとにかくブラック。
ザ・ブラック。どす黒いよー。
実習生でありながら、扱いは普通の社会人と同じ。
数字のことをめちゃめちゃ厳しく言われるし、実働も朝から晩まで。
仕事内容は全然実習生じゃないのに、賃金の話になると、実習生だから〜ということであまり貰えない。
上司は自殺するし、その真実を口外しないという誓約書は書かされるし、学校に相談しても自分が悪いみたいになるし…。
そして、あらすじに書いてある通りに自殺してしまいます。
映画だからなのか、韓国だからなのかは知らないけど、高校生の実習で自殺なんて違和感しかなかったが、すでに感情移入していたからかなり嫌な気分になった。
前半の主人公である女子高生が亡くなってから漸く登場するペ・ドゥナ。
彼女の役どころは事件を捜査する警察。
最初は普通の自殺事件としてマニュアル通りの捜査で済まそうとするが、趣味で通っていたダンススクールの映像に被害者の女の子が映っていたのを確認してから、周囲の反対を押し切って本腰を入れて調査を始める。
会社の実態や学校の体制を知り、真相に迫っていくペ・ドゥナ。
ついには教育庁にまで乗り込むが、どこに行っても言われることは同じ。。。
なかなかの衝撃作でした。