予想してた感じの映画とは少しテイストが違ったけど、それはそれで良かった。ただ怖がらせるだけのホラー映画じゃなくて便利なものに頼って上辺だけ取り繕っても根本的な解決にはならない、っていうメッセージ性と、AIにどこまで人間の営みを委ねるのか、っていうテーマが上手く絡み合った、これまで見てきたホラー映画の中で1番奥深さを感じる映画だった。ストーリー設定が巧み。
映画の主要人物は、ミーガンの開発者とその姪っ子。描写がしっかりしているので映画を通してこの2人の人物像はよく理解できる。複雑な思いを抱えながら交錯していた2人が、問題の本質に目を向け、すれ違いを乗り越える姿にはグッとくるものがあった。
ホラー要素はぼちぼちで、エンタメとして楽しむくらいの怖さ。けどミーガンのビジュアルはすごく良かった。動いていない時でも常に何か見ていそうな目が凄く怖かった。そういう意味で動作してない時の方がより不気味だったかも。
ミーガン登場までは若干長いなって感じた。
