ホラー映画の撮影をしていた新人女優の主人公ら一行が、撮影予定の廃墟がNGとなったため偶然見かけた廃墟に侵入し勝手に撮影を始めるも実は…というお話
明確に描かれているわけではありませんが、押し入れの壁一面に「タスケテ」と書かれていたり謎の少女が見つめてきたり謎の少女が「早く出たほうがいい」と忠告してきたり、恐らく『黒い男』と同じ世界観を共有していますよねきっと
そして舞台となった廃墟に潜む黒い男たちは撮影クルーをひとりまたひとりと消し去っていくわけですが、残念ながらどうにもチグハグ
撮影用に掃除をしているスタッフに影が差したり、落としたペンを拾おうとかがんだら視界の端に足がちらりと見えたり、違和感はあるがそれが何かかはわからないという描写は良かったものの、実はケーブルが繋がっていなかった公衆電話が延々と鳴り響く描写と宇宙人はどうも食い合わせが悪いですし、その怪異だけ浮いているように思います
そして何より「この作品にしかない何か」が全く感じ取れなかったことだけは間違いありません