To Leslie トゥ・レスリーのオーケンシールドのレビュー・感想・評価

宝くじに当たり人生を狂わせたシングルマザーの失墜から再生への物語。単なるセラピー的な要因だけでなく自暴自棄な母親に歩み寄る息子との関係性がプロットに落とし込まれていて更生とダイナーの夢とがリンク。思慮深いヒューマンドラマであり、一筋縄ではない人間臭さが作品に信憑性を与えていた。それも主演女優アンドレア・ライズボローの芝居の賜物。何処か心が迷子になりそうな状況でも家族の存在はそれすら凌駕するほどの道標。