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イヴの総てのかのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.3
まるでよくできた悲劇の小説みたいね

いつかは女に戻るんだもの
どんなに仕事が大事でもね

欲しいものは自分で追う
追われるのは嫌いだ

イヴ・ハリントンは栄誉あるサラ・シドンズ賞を最年少で受賞した。
貧困や夫の死に苦しんできたイヴが大女優の付き人として働き始めてからトロフィーを手にするまでに人物相関図が何度も更新されていく。

我々鑑賞者は泥沼化する人間関係をモニタリングする立場として作品に参加する。
ナレーターがフェーズごとに移り変わり、じわじわと変化していく登場人物の心情を巧みに掴むことができた。舞台関係者ならではの戯曲的な言葉のやり取りが面白い。

マリリン・モンローは端役です。
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