イヴの総ての作品情報・感想・評価

「イヴの総て」に投稿された感想・評価

とり

とりの感想・評価

4.0
豪華キャスト共演によるハリウッド黄金時代の総て、クラシックそのものの名作。演劇界のきらびやかさの裏に蔓延る嫉妬の炎、執念、野心、苦悩・葛藤、虚構と写実、運命・偶然・必然、輝き、移り行く盛者必衰の理の如く入れ替わり立ち替わりな演技対決。いがみ合って罵り合って声を荒げるヒステリックさもショック描写としての表面をなぞっているだけではない。当時の時代背景を込みで"女優"という美貌に彩られた生き物・見せ物へと洞察。女の業(ごう・わざ)に何もかも奪われていく剥き出しの欲望。登場人物たちのナレーションも言い合いも素晴らしく作品に誘われる。美しく賢く上品でいて汚れていて洗練されていて、『サンセット大通り』『赤い靴』等といった名作と同じように心酔した表現に賭ける強迫観念にも似た熱く泥沼な想いがフィルムの隅々にまで焼き付いている。あらゆる深淵な真理にリーチしていて、今なお完璧で映画的圧倒的求心力に満ちている。もし多少色褪せていたとしても未だに面白く見入ってしまう。黒澤明監督『羅生門』のように画期的ストーリーテリング。まだ若きマリリン・モンローはかわいいけど、やがて幕は下りる。永遠のものなんてない、歴史は繰り返す。

TOMATOMETER100 AUDIENCE94
Smart, sophisticated, and devastatingly funny, All About Eve is a Hollywood classic that only improves with age.
Sachitsu

Sachitsuの感想・評価

2.9
マリリンは端役で少ししか出ないのにポスターが何故こうなるのか…。当時の女優陣はこんなところも納得いかないだろうな…。
モノクロ映画を観了したのは初めてだ。

まだ無名だった頃のマリリン・モンローが観れるなんて。

ホクロで分かる。

若くて初々しかった。

物語は女優を夢見る若い女が、スターへの階段を登って行く話。

方法が正解か不正解かは、そんなの芸能界には関係ない。

なんなら観るお客さんにも関係ないというか。

大物女優が抱える女優としての苦悩、女としての苦悩は伝わって来た。

モノクロ映画、白と黒色だけなのにどうしてキラキラして見えるんだろう。

1950年代はみんなおしゃれでかっこいいし美しい!
naf

nafの感想・評価

3.7
最初、ああこれは新人女優のサクセス・ストーリーなんだなと思って見始めたら、全く違う話でした。
40歳を過ぎてピークを過ぎた女優、周囲に当たり散らすわ、恋人に悪態つくわでどうしようもねえな、それに比べてこの若い娘はおとないし礼儀正しいし、天使やん!と思ってたらあれ?あれ?なんかベテラン女優はどんどんしおらしくなるし、若いのは本性を表して悪女になっていくし、女優の演技って本当にすげえなあと思う。あの若い悪女もソファにふんぞり返ってタバコ吸ってるとこなんか、冒頭と比べるともう別人だ。
そして最後は・・・歴史は繰り返すってことやね。
だりあ

だりあの感想・評価

4.0
一言で言えば「女の怖さ」が主題の
物語。

演劇界からの痛烈なハリウッド批判も
ありつつ、煌びやかな世界の切磋琢磨が
描かれる。
しかしこの映画、主役はイヴではなく
マーゴではなかろうか。
青山

青山の感想・評価

3.6
(Filmarksに登録されてるジャケがめっちゃマリリンだけどマリリンあんま出ないです)

演劇界の栄誉ある賞を受賞したイヴ・ハリントン。
大女優マーゴの付き人という立場から受賞までに至る経緯を描いた、スター稼業の暗部を抉る人間ドラマです。

構成・展開・台詞回し・キャラ造形......つまりは脚本が上手い!
女は強くなければ生きられない。優しくては生きられない。
驚異のハングリー精神を持つ女の恐ろしさと周りの人々の反応が面白く引き込まれます。
ラストもいかにも昔の映画風の「チャンチャン」と言いたくなるような着地が見事。

特にどうという感想もありませんが、サスペンス風味のシンデレラストーリーとして綺麗にまとまった良作でした。
Korai

Koraiの感想・評価

4.0
究極の上昇志向を持ったイヴが、
憧れの女優の付き人から舞台女優として成り上がっていく物語。

主人公が天才モノは、
主人公を神的に描いて、隙がない怖さや痛快感を持つものが多いけれど、
イヴの総ては主人公は天才だけれど努力家で、人間味もある。日常の地続き感があって共感できる描写も多いし、
そこがこの映画のオリジナリティだと思った。
m

mの感想・評価

-
知人に勧められて鑑賞。しかしながら今の気分に合うものではなかったので途中少し飽きてしまって…評価はやめときます。

ただ、華やかなハリウッドの裏側をクラシカルな上品さはそのままにスリリングに描いていて監督や脚本家の手腕には大変興味深さを抱きました。この時代にここまでギリギリを描くのはとても珍しく、そして人々の興味を引いたのでは。

本当にちょこっと出てくるマリリン・モンローが天使の可愛さで思わずうっとり見とれてしまいました。
あんな子が出てきたら、例えハリウッドの大物女優でも多少は狼狽えるのも頷けます。

タイトル「イヴの総て」の通り彼女の演劇界での半生を生々しく描く今作は、後味の悪さは感じますが心からの野心を剥き出しにする女性はどこか別の美しさを爛々とさせ、それ故に上り詰める強さがあります。
始めのシーンでは少し田舎臭さの残るイヴも、後半は胸を張り、背筋もピッとしたもので、目も吊り上がりまるで別人です。

上がって落っこちてと激しい様子は「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットを思い出しました。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

4.0
演劇界の裏側を描いた有名作。裏切る人もいれば裏切らない人もいて、腹が立ったり嬉しかったり。野心を抱くのは勝手だけど、人の良心につけこむような人は好きじゃない。ベティ・デイヴィスの大女優オーラがすごくて、迫力満点だった。でも同時期の内幕ものとしては、映画界を描いた「サンセット大通り」の方が好き。
とも

ともの感想・評価

4.4
モノクロ映画が観たくて評判高い今作をチョイス。モノローグも邪魔に感じないしセリフ回しがすごくオシャレ。
なにしろイヴが、したたか。こんな女リアルにもいる笑。どんどん本性あらわしていく過程がすごい。怖い怖い。
ラスト近くの授賞式シーン。温度差がおかしかった。
そしてラストがすごく好き。
>|