MasterYu

ポーカー・フェイス/裏切りのカードのMasterYuのレビュー・感想・評価

2.4
オンライン・ポーカーゲームの開発で巨万の富を得たジェイクは、疎遠になっていた幼馴染みたちを自宅に招き、大金を賭けたポーカーゲームをしようと提案する。
昔話に花を咲かせる彼らであったが、次第に吐き気と発熱に襲われる幼馴染みたちに、ジェイクはワイングラスに「毒を盛った」と告げる。
ジェイクの企みは一体何なのか・・・?

観終わってからの率直な感想は、「何これ?」
冒頭の彼らの子供時代を映し出すジュブナイル的要素から、何故だか精神世界を扱うスピリチュアルな話になり、メインであると思っていたポーカーゲームは刺身のツマ程度で、毒盛ったり、強盗が押し入ったりと、色んな要素を中途半端にぶち込んで、結果どれもハッキリしないのっぺりとした味つけになってしまっているという印象。

コロナ禍でロックダウンしたオーストラリアの映画業界を救済するため、企画途中から監督・脚本を務めることになったラッセル・クロウは、物語の舞台をオーストラリアに変更し、オーストラリアの俳優、スタッフを集めて作品を作ったそう。
そんなエピソードを聞くとラッセル・クロウの漢気を感じるわけですけど、そんな漢気と作品の質とは比例しないということですね。
全体的に雑な感じで、ちょっと良い話風に話を締め括られても感情がピクリとも動きませんでした。
そういえばクリス・ヘムズワースの妻エルサ・パタキーがディーラー役で出ているんですが、彼女が途中から姿を消したのが一番ミステリアスでした。
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