水野しず

ココ・シャネルの水野しずのレビュー・感想・評価

ココ・シャネル(2008年製作の映画)
3.0
「みなさん、あのココシャネル当然ご存知ですよね!?
今回は皆様ご存知のココシャネルの知られざるB面をご覧頂きましょう」


みたいなノリがある。


フランス人(+周辺ヨーロピアン)はA面をよくご存知なのだろうが、自分はうっすらとしか知らないのでまず鬼分かりやすいA面のやつを見せてよ!!!!という気持ちになった。でもよく分からなくてもフランスの文化が説明なしで色々でてくるので観ているだけで楽しめる要素はわりかしある。優れているとされるファッションデザイナーは全員めちゃくちゃ未来人なんだなと思った。

「はい、勿論です」を
「あなたは地獄に堕ちる」みたいな言い方にしていたのがフランスの恋愛感という感じでカッコイイと思った。
(ほんとうはもっとカッコイイ言い方だったのだが、忘れたので細木数子になってしまった)

最近東大生や慶應生が自ら手にした地位に狂い破滅するニュースがしばしば報じられる(今まではレイプが隠蔽される体質でなんとかなってきてしまったのだろう)けど、日本には階級の文化がそこまで根付いていないので、高い階級とされる人に必要とされるメンタリティや哲学的側面が不足しているんだなあと思った。人間はバカになりやすいので勘違いしないようにするシステムがいる。