エブリデイねむろう

ほんとうに映った!監死カメラ7のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

4.0
監視カメラに映りこんだという心霊現象を検証するドキュメンタリー。
監督:寺内康太郎・坂井田 俊

「廃墟」

廃墟で寝泊まりをしているという一般視聴者からの投稿映像。
映像もそうだが投稿者の悲鳴にびっくりする。
逃げかたがテンプレすぎてよい。

「時間」

ストーカー被害に悩む女性の部屋の窓に設置された監視カメラの映像。
半透明の黒い影が正面のお店に次々と入っていく様子が記録されている。
映像はともかくストーカー被害との因果関係がよくわからず。

「VTR念写男」

商店街に設置された監視カメラの映像。
通常の監視カメラ映像のなかにモノクロのちがう映像が入りこむ。
取材をすすめると映像を念写できるという男に辿り着く。

ということでシリーズ初期の問題作。
これよく企画会議でとおったな。
女優さんたちも体をはるとこまちがえてるよ。

「日本人形」

家庭用パソコンの内蔵カメラで撮影された映像。
日本人形が瞬間移動する様子が記録されている。
日本人形に対してやたらアグレッシブなキンタ。
検証のため大学生魔術師なるものが呼び出される。
KATORの名前を出せばなんでもありなのか。
なんか四次元ポケット扱いされてるぞKATOR。

「謎の配信」

自殺を図ったというKATOR氏。
ドラえもんの秘密道具扱いがよほどショックだったのだろうか。

さて、茶化しているがエピソードとしては割と怖い。
ネット上で生配信されている映像。
そこで流されるブザー音が視聴者を自殺に駆り立てるとのこと。
ブザー音って喧騒のなかでも耳に残りやすいよう人間が違和感や不快感を感じやすい音で構成されていると聞く。
そこに「死」を関連づけられると、そりゃあ嫌だよねぇ。
※実際の音声は映像末尾に収録されている。

「コケちゃん」

図書館の前に設置された監視カメラの映像。
映像に映り込んでいるニワトリに不思議な現象が起きているという。
幸運の卵を産むという「コケちゃん」で町おこしをしているという場所へ取材を試みる。
まぁ、なんだ。
人間の業というのは嫌なもんである。

総評
かなりあそびの方向に尖りはじめた感のある作品。
ただの定点カメラを監視カメラと言い張る感じなど、一応作品のテーマを意識してはいるようだ。
他方、ブザーのやつは普通に不気味でよかった。
あそびと恐怖のバランスもよいものと思う。
好き嫌いはともかくクオリティという面では申し分なし。

全体としてよくできている。

2023ー旧095