なんかだいぶ惜しい映画だった。
作戦会議手前まではかなり良かった。
でも作戦会議以降、邦画大作の悪いところを詰め込んだ感じになってて、セリフ、演技(というか演出なのか)がわざとらしさMAXだったし、説明過多でどんどん冷めていってしまった。
個人に焦点をあてた前半のドラマパートでは、きちんと人物描写をしており、物語の決まり切った役割を遂行する以上の存在として人物を描くことに成功していた。
しかし、後半になるにつれて、各人物は典型的な役割を遂行するだけになる。
主人公に関してのみ前半と後半の接続性は感じられるが、前半を否定するかのようなあっけらかんとした後半の人物描写、展開にはだいぶしらけた。
セットや映像美、役者演技(も良いところが多かった)は良かったし、ストーリーも決して悪くない。
正直ここまで書いておいてなんだが、良い映画ではある。
ただやはり、なんで学芸会モードで後半突き進んだのか謎。