tabi

ゴジラ-1.0のtabiのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.2
神木隆之介の演技の緩急や三丁目の夕日的なエモ優先の演出とか、本当に苦手なんだなと実感してしまい、鑑賞中は終始、キレイ過ぎる衣装や水から上がってきてすぐに進行方向上に行ってしまうヒロインの違和感などに気が向いてしまった。全体的に脚本が雑だし、演技、演出はデコラティブなので、舞台みたいな印象。

80-90年代の映画と比べると日本映画やドラマの演技、過剰というかくどくなっている気がする。みんなキャラ立てして爪痕を残そうとし過ぎなのか…

民間の作戦に自発的に集まってきてキレたり、未知への挑戦に絶対の保証を求めるメンタリティは意味わからんかったけれど、時間もリソースも知見もない中で作戦をまとめ上げる過程とか、現代設定だと出せない無骨な軍艦とかは良かった。ゴジラの造形も、熱線照射準備中の緊張感や絶望感もすごく良かった。
終始、苦手が煮詰まった作品ではあったけれど、最終的にゴジラが出てきてあの音楽が流れてきたら満足は得られるから、自分の中でも評価がチグハグな作品。
tabi

tabi