柊

水は海に向かって流れるの柊のレビュー・感想・評価

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
2.9
一言で感想を言えば,トンチンカンかな。
漫画が原作らしいのでところどころのリアクションがマンガチック。それが余計そんなわけないやん。と思えてしまう。
だいたい高校生男子と10歳年上の広瀬すずの恋愛映画との触れ込みだけど、何だよ全然恋愛始まってないじゃないか。むしろ始まっていたらそれ、淫行ギリギリなんじゃない?とか心配してしまう。見た目が広瀬すずそれ程年上女性に見えないのでスルーされてるけど…どうなでしょ。

とにかく高校生の思考が狭くていちいちカチンとくる。そう言う事じゃないでしょ!って思うリアクションばっかりで,私的にはどこも納得がいかなかった。
これキャスティングの失敗なんじゃないかな。
北村有起哉のとことんダメな所とか妙に上手いけど、それに対する坂井真紀と勝俣なんとかさんって全然リアルじゃない。演技の問題なのか?坂井真紀,今NHKのドラマでいい味出してるから実力はこんなもんじゃないはずなのに…どうした?全然キャラ設定が浅い。

それに魅力的なはずのシェアハウスだけど、シェアのルールが全くわからない。あの家は誰がご飯作るのか?掃除はどうなってるのか?基本的な生活が見えてこない。つまんない事だけど物語ってそこ大事だよね。

いつも先に席を立つ時,一万円札置いて出るけど、最後のレストランあれだけ頼んで一万円札一枚では無理でしょ。
不倫って基本ダメなのはわかるけど、それが大元の原因の割に母と子の関係は何にも変わってないし、息子と父母の関係も何にも進展なし。なら不倫を絡めた家族の崩壊はあんまり意味が無いような気がする。
新しい連れ子のリアクションもあり得ないし…なんだかどのエピソードも浅い。広瀬すずだけを見せたいならこのストーリーが広瀬すずを生かせてないような気がしました。
柊