一言で表現しろと言われれば紛れもなく「美しい映画」なんだけど、本質としてはそれで片付けることは出来ないなと。
物事には常に多面性があって絶対的な真実なんてないんだと思った。
人は自分が信じたいことを真実として受け止めるしかないんだよね。
この映画はものすごく色々なテーマを孕んでいて、一口に語ることなんて出来ないんだけど、物事の多面性と自分が信じる真実の不確実さをこれほど表現できていること、それだけでとても素晴らしい映画だと思った。
直接描かれていないこともかなり色々想像する余地があって、また何回か観て考えたいです。
是枝監督、坂本裕二さん、俳優陣の皆さん、とても素晴らしい映画をありがとうございます。
そして美しい音楽を添えてくれた坂本龍一さん、ご冥福を心からお祈りします。
