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怪物のrelaのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.8
坂元作品に一貫する、"見知らぬ場所で傷ついている誰かは、自分だったかもしれない"という警鐘。物事は常に多面性を孕んでいて、言葉はいつでも誰かの心を貫く凶器で、その全てが複雑に絡み合う世の中ではできる限りの想像力を持って目の前の人間と対峙していくということ、この先も絶対に忘れたくない。

"幸せになれないとばれてしまう"誰にも言えない秘密を抱えたふたりが、誰もいない教室でただ音を鳴らすシーンで涙が溢れました。生まれ変わらなくたっていい。誰でも手に入れられるものが幸せなのだから。
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