KAIRI

怪物のKAIRIのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
5.0
⁡監督 是枝裕和×脚本 坂元裕二×音楽 坂本龍一
天才たちが織り成す重厚な物語。

1,母親視点 2,担任視点 3,子供視点
という順番で話が進んで行くんですが、どの視点から見てもつらすぎる。
良い方向に進む画が見えないくらいに…

脚本や構成がめちゃくちゃ上手い👏
どの視点から見ても感情移入できてしまうし、先程まで自分が「この人嫌だな」と思っていた人物の事情を知った時に「こんなことがあったのか可哀想に」なんて思ってしまう僕らも視野が狭い。
観客の中にある人間の単純さが露出してしまう。
なんて意地悪かつメッセージ性のある構成なんだ…😔
あと、視点が変わって主人公が変わる時に毎回火災のシーンから始まるから観てる側が「あ、時間が巻き戻って登場人物が変わったな」ってナチュラルに理解できる感じも観やすかった🙄
ラストシーン好き。

僕は毎日の生活で“人間って明確な感情があるし想像力まであるからめんどくさいよな”なんてことを考えてるので、かなりぶっ刺さりました。
いつも思ってる人間の嫌なところをまさにこの映画で映し出してくれた。
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