いみ

怪物のいみのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.8
感想がまとまらずなかなか書けなかった。

怪物って誰のことなんだろうと呑気に観ていたら、そんな簡単じゃなかった。

親の視点も教師の視点も、どちらも本当なんだろうな。
人の気持ちが介在しない日常生活なんてありえないんだから。
同じ小5の子どもの親として、どうしても自分の子どもと重ねてしまう部分があって、子どもって大人が思う以上にわかってるし気を遣ってるんだよなーと身につまされる場面が多かった。
本当に言いそうっていうセリフもたくさんあった。

依里役の子の自然な演技がすごかったな。
パン食べながらお互いのカードを当てるシーンの目線、演技なの?素じゃないの?って思った。

安藤サクラはもちろんだけど、田中裕子も瑛太も同僚の教師役の人も中村獅童も野呂佳代も湊の隣の席の女の子も、出てる役者さん全員良かった!
高畑充希みたいな人、いそうだもんな〜

ラストシーン、まさかそっちの解釈があると思いもしなくて、そっちだとすると悲しすぎるからやめてほしい…。
すべての子どもがそのままの自分でいられる世界が当たり前になるように、大人が気をつけないといけないな…と思った。
とはいえ途中で「あ、そういうこと?」と戸惑ってしまったのも事実。自分の中に無意識の偏見があるっていうことを認めることがまずはできることかなと思った。
いみ

いみ