hamutaro

アングリーバードとバナナ合唱団のhamutaroのレビュー・感想・評価

3.8
韓国人の元オペラ歌手とスラム街に生きる子供たちとその親たちの話。
最初はお金に直結する訳じゃない合唱に時間を費やして何になるんだと懐疑的だった親たちが前のめりに練習するようになって、本番で子供たちに負けないぐらい楽しそうに歌ってたのが印象的でした。

先生は狭い集落で生きている子供たちに、あえて自分の理屈を通して接しているようにも思った。
こんな世界もあるんだよ、こんな考え方もあるんだよ、と知ってもらうことで彼らの世界を広げ、外の世界でも生きていけるように厳しく向き合っているのではないかな。

音楽の伝え方はまあ、うん、文化も理屈も違う人に伝えようと思うとこれが一番手っ取り早いのかもな、という感じ。
私はあまり好きではないけれど、ちゃんと皆は音楽を楽しんでるから、きっと彼はいい先生なのだろう。
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