このレビューはネタバレを含みます
岡田准一と綾野剛の怪演が凄かったです。
最初はブラックコメディの装いで主人公が轢いてしまった死体を隠すことに奮闘する様子が描かれます。
主人公は母親が危篤な上に汚職警官として告発されそうと踏んだり蹴ったりで最初は本当に情けなくオロオロしているだけの存在。普通に考えたら、バレるよ！っていう行動の連続で結構笑えます。
岡田くんの演技はもちろん凄かったですが、綾野剛演じる矢崎の不気味さが素晴らしく、ハマり役でした。
答え合わせの矢崎パートを見ると矢崎にも肩入れしたくなりますね。結婚式の手形を作るときのあの顔が最高でした！あの泣き笑いの表情はずっと見てられますね(笑)お義父さんの表情を交互に映すカットの時間も絶妙で今作での白眉なシーンでした。
岡田くんも娘を救出しに行くところから、顔がかっこよくなってきて、あの情けない表情からの変化が凄かったです。
矢崎はもう途中からターミネーターでしたね。正直、ありえんの連続でしたけど、諦めました(笑)
最後の二人の顔芸が最高です！タイトル通り、最後まで行ったな！と良い感じに終わりました。
唯一の心残りは久我山さんが本当に良い人で…残念でした…。
時間を忘れて一気に見れる良作でした！
