ひよこまめ

せかいのおきくのひよこまめのレビュー・感想・評価

せかいのおきく(2023年製作の映画)
3.5
いくつかのレビューやwiki先生の解説によると、どうやらSDGsがテーマらしいのだけど、観ていてSDGsに思いを馳せることはできなかったなあ。
江戸時代のリアルなんだろうけど、石鹸もない時代にこれでは、そりゃ長生きできないわな、とかそんなことばかりが頭の中をぐるぐる。

何かに気づかせたかったとしたら、その為に使った世界がおわいやとその周辺というのは、やっぱりちょっと刺激が強すぎた気がする。

短い章だてで、各章の最後のシーンだけ色がつく、という作りは大人の絵本のような情緒があって好きだった。
黒木華はこういう役がホントによく似合う。
素敵だった。
「青春」という言葉、「春だなあ」という意味だったとしても中次が言うのは無理があると思ったけど、辛く困難な日常の中にも若い3人には春があるんだなぁと、最後は純粋に彼らの幸せを願う気持ちになれて、観賞後の余韻は悪くなかった。
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