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南太平洋のmhのレビュー・感想・評価

南太平洋(1958年製作の映画)
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いまだに上演されているロジャース&ハマースタインのミュージカルドラマが原作。
太平洋戦線の前線基地バヌアツ・エスピリトゥサント島が舞台。
アメリカの田舎から出てきた従軍看護婦と、現地に住んでいた裕福なフランスからの入植者のおじさんのロマンスがほとんどで、戦っている相手である日本軍とか、終盤になると実際にはじまる戦争とかは話にあまり関わってこない。
あくまでもロマンスでありミュージカル。
カラーフィルターを使って撮影しているシーンが多くて、画面がカラフルだった。黒に深みが出るよう赤いフィルターをかけてモノクロフィルムで撮影みたいな経験則からのテクニックではなく、ただ重ねているだけのように見えた。このあたりはもしかすると、舞台上の照明効果みたいなものを狙っていたのかもしれない。
じいさんと若い女性のロマンスには抵抗があるんだけど、このヒロインはそれほど若い見た目ではなかったので、その点のやきもきは今回少なかった。
戦争映画として見るのは完全に間違ってて、ミュージカル映画のマスターピースとして消化すべき一本でした。
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