ゆずきよ

ガンズ・アンド・キラーズのゆずきよのレビュー・感想・評価

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)
3.0
何となく西部劇っぽい映画が観たいなという気分。
ニコラス・ケイジの初西部劇だという事で気になっていました。
リボルバー、馬、カウボーイハットの三種の神器が揃っただけで興奮してしまいます。

物語は、かつて凄腕のガンマンだった男が妻と娘と共に暮らしていましたが、ある日自身の過去の罪のせいで妻が殺されてしまうという始まりです。
先ずニコラス・ケイジ演じる主人公が私はあまり好きになれませんでした。
妻が殺されてしまったのも因果応報だし、娘を大切にしていないし。
その上でそれを反省するどころか妻を殺された怒りのみで突き進むとは身勝手がすぎやしませんか。
好きな方ごめんなさい。
ただそのせいで中々話にのめり込めず。
焦点を異様に大人びた娘役のライアン・キーラ・アームストロングに当て彼女の気持ちを思いながらお話を進める事にしました。
中盤以降は親娘二人の追走劇。
娘も娘でちょっと変わった子です。
この作品にはまともな登場人物が一人もいないのかい。
まもなくクライマックスという所で差し込まれた焚き火のシーンでニコラス・ケイジがちょっと好きになる。
ボロカス言ってすみませんでした。
終盤の銃撃は西部劇にしては控えめ。
ラストもまぁそうなるかという展開でしたがラストシーンの表情が余白を残していて良いです。

全然悪くはなかったんですけど求めていたのとはちょっと違ったかなぁという印象。
私、西部劇が好きって言っても所謂黄金期の作品ってのはそれほど観た事が無くて、マカロニウェスタンなどに代表される後期西部劇が好きなんですよね。
あまり詳しくはありませんが、この作品も系譜的には多分そっちなんだと思います。
でもその中でもあまり好みにはハマらなかったなという印象です。
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