話題作で劇場で観れて良かった。
夢や希望をまだ抱ける若い人には
届かない作品だと思う。
ある程度の年齢を重ね、
自分が分かり他人も分かり
現状の生活はあの頃の理想とは程遠い
そんな人が見たら何か残る作品だと思う
658km先とお互いの目的地は同じでも
行き方はそれぞれで、それよりも内容
それは主人公の年齢(42だっけ?)を
父と同じ年の暮らしと比べ
父と自分の中身(生き方)の違いを重ねているように見えた
いつの頃か人とのコミュニケーションを断ち
中身がなくなった42歳
その過去からの自分を変えたいと
旅の途中で思い抱いたのだろう
12時までに辿り着かないといけないと
なりふり構わない行動
それが最後のPAのシーンなのだろう
でもそれは主人公本人だけの事情。
そんなことを他人は関係ない、知らん顔
単なる危ない人。この辺りの対比が
日本人資質と重なり良かった
ただこの作品の最大の魅力は主人公。
主演の演技力が内容を超えていた。
平日なのに半分ほどは席が埋まっていた