このフィルムは、1972年8月27日にアメリカはオレゴン州ヴェネタにて行われたべネフィット・コンサートの模様を収めています。ロック系ジャム・バンドの最古参Grateful Deadの膨大なライヴ音源の中でも、人気と評価が非常に高い演奏です。
1972年頃のデッドは、アルバム『Workingman's Dead』や『American Beauty』の制作を経て、よりカントリー/フォーク・ロック色の強い時期になっています。
この時期のデッドは、
G&Voにジェリー・ガルシア、
G&Voにボブ・ウィアー、
Ba&Voにフィル・レッシュ、
Drにビル・クルーツマン、
Voにドナ・ジーン・ゴドショー、
Keyにキース・ゴドショー
の6人編成です。この時期はミッキー・ハートが在籍していないので、デッドのトレードマークとも言えるツイン・ドラム編成ではありません。また、オリジナルのキーボード担当であるピッグペンは病気療養中のため未出演です。
バンドの演奏以外にもトリップしたデッド・ヘッズの楽しそうな表情やライヴ会場全体のラフな雰囲気を楽しめる素晴らしい映画となっています。
この映像は長年海賊版として親しまれて来ましたが、2013年に公式から3CD+1DVDの形態で発売されたライヴ・アルバム『Sunshine Daydream』で新たに再編集とデジタル・リマスターを施され、映画としてリリースされました。劇場公開はアメリカで1回のみ上映されたとのこと。