ジブリにおける母(女性)への無償の愛。
母(女性)は強く、たとえ命果てようとも愛で繋がっている。
説明的な話は少なく、まるで美術館の中のジェームズ•タレルの作品を見ている様な感じだった。
これまでの映画史において、男性君主として描かれる事が多かったが、今作では女性が常に手を差し伸べる側である。逆に男性は鳥の様に無邪気で、無鉄砲であり、翼をもがれれば飛ぶことさえできないか弱い存在として描かれる事が印象的。
命あるのも全て母から産まれてきたのであって、全ての観客(宮崎駿も含め)が母を懐かしみ、背筋が伸びる素敵な時間だった。