どのくらい『君たちはどう生きるか』の要素があるんだろうと思ったら、オジさんと僕 くらいしか残ってなくて笑った。
世界はとても微妙な均衡で成り立っていて、それは思いがけないほんの少しの突きで一気に崩れ落ちてしまう。
悪意なく生きるのはとても難しい。
なにが正しくて、なにを大切にするのか。自分の目で見て、触って、感じて、自由意志で選択していかないといけない。
そうやって生きることは、内側で引きこもっているだけでは叶わない。危険に飛び込むこともあるかもしれない。それを承知でその危険に立ち向かうのは、やっぱり何のために生きるのか、その意志によるんだと想う。危険の先を求めて。守りたい次の命のために。
全体としては反戦と環境問題の提起。昔から変わらず。あと駿はやっぱり子どもの苦しい気持ちを描くのが上手い。久石譲の音楽が良い。
