今までとは違うジブリ作品。宮崎駿ではなく宮﨑駿、今出せる全てをありのままに世に出してくれたと感じた。ひたすらにただ、ありがたい。
何もわからなくて良い、わかるはずがない、わかるな、と本人から言われているように思えた。説教ではない。もちろん、自分なりに噛み砕いてわかったこともたくさんあった。それも、曖昧な感情も、何もかも「生きる」ということなのですか？
エンドロールで涙が頬を伝ったのは、紛れもなく美しいと思えたから。この世界は美しい、なんて普段あまり考えないようなことが脳裏に巡って溢れるくらいには、わたしはこの作品に感動したのだと思う。映画館で観られたことは大きな財産。音も映像も素晴らしく綺麗で、それだけでも観に行ってほしいと自信を持って言える。
