はみがきしんぢ

君たちはどう生きるかのはみがきしんぢのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.6
7月14日と8月6日に見ましたが、しばらくの極秘ムードに気を遣って感想は控えておりましたものの、そろそろ公式からも情報が解禁されている様子なので記録しておこうと思います。

内容については置いといて、ジブリの、宮崎駿の映画が実際見てみるまで全く予想もつかない、こんなわけわからん宮崎作品に触れられるというのはおそらく最初で最後の体験でしょうし、とにかくこれは面白い面白くないに関わらず急いで体験しておかなくてはと思った次第です。

初回の満足度的にはそういうイベント感込みでそこそこ楽しい映画でしたが、2回目を見てまあまあ話が飲み込めた感想としては、話自体は意外にシンプルだったんだなぁと。

ちょっと前に宮崎監督の制作風景などテレビで紹介されていたのを見まして、コンテを切りながらウンウン唸ってお話の続きを考えてる様子を見てなるほどなぁ〜と思ったんですけど、普通は大体のストーリーを作ったあと、みんなで修正したり、協力会社の方を交えたりしてスポンサー的に表現を修正したものを元にコンテ作業に入るものなのでは?と素人ながらに思ったりしたのですが監督が作りながら話を考えたのなら納得だなって感じの悪い意味でのライブ感のある作品と、考えながら作ったにしてはラストまでいい感じにまとまってるな(ハウルとか)ってのがある気がしてて、今回のはその中間ぐらいかな…という印象ですw

ただアニメおたく的に見どころは多くて、引っ越した先で父親のカバンを渡す際のズシっとくる重さの演技や自転車を漕ぎはじめる車屋のペダルを踏み込む演技などなど、地味に凄みを感じるアニメーションが特に前半にすごく多かったなと思いました。
あとは、ヒロイン(と言っても主人公の◯◯だけど)が出てくるのが遅いし声があんまり上手くない、とか、あいかわらずおばあちゃんのキャラクターとしての描き方がちょっと異常で楽しいとか、言いたいことはぽろぽろ出てくるんですけど総じて早いうちに映画館で見ておいて良かったなという感想です。
あとワラワラがとてもカワイイ。アップになると意外と脚がムチムチしてるのもいいですね