さけ

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へのさけのレビュー・感想・評価

4.0
IMAXにて鑑賞してきました。
遊郭編ラスト2話と刀鍛冶編の1話をまとめた上映とのことでしたが、過去のOP曲と共にざっくりとしたアニメの振り返りが冒頭であるのですんなりと「鬼滅の刃」の世界に入ることができます。

遊郭編の10.11話はアニメでそこまでするのか!と衝撃を受けるほどの作画でしたが、やはり劇場で観る方がより迫力を感じられます。
特に炎の演出と妓夫太郎の血鬼術並び戦闘シーンは素晴らしいです。
そして初公開の刀鍛冶編第1話の見所は、やはり上弦集合のシーンでしょう。
とにかく無限城の演出が痺れます。複雑な構造の内部は上も下もなく、その空間に取り込まれそうな禍々しさを感じます。
不気味に光る提灯はこの空間にある唯一の希望であるにもかかわらず、その明るさは鈍い。この空間は全て私のものと言わんばかりの無惨の圧を感じます。
とにかくめちゃくちゃかっこいい!

そして鬼滅の刃といえばやはり音楽です。
映像とマッチした美しい旋律が、この作品を素晴らしいと感じる要因の一つとなっているのでしょうね。
戦闘シーンなどの「動」の場面では、激しく力強いサウンドが映像の迫力を引き立てています。
ですが私が好きなのは「動」のなかに突如訪れる「静」です。作中で言うと、堕姫と妓夫太郎が首を切られるシーン。
荒々しいサウンドが突然無になる瞬間は、こちらも息が止まってしまいます。まさに息を呑むとはこのことか!と感じました。

ただ映画というよりは、素晴らしい映像、音楽を映画館で楽しみたい人向けの上映だと思いますので、内容だけサクッと楽しみたい方は特に新しい展開もないので観なくてもいいと思います
あと欲を言えば10話から11話への流れとIMAXサイズに編集して欲しかったかな...
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