椎良

劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteの椎良のレビュー・感想・評価

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
3.6
今を笑い合える、ただそれだけで

〈スパイ、殺し屋、超能力者・未来予知犬…互いに正体を隠しながらも仲睦まじいフォージャー家。そんな彼らは雪国フリジスへと旅行!しかし、娘・アーニャは国の一大事に巻き込まれてしまい…
世界を、そしてたった一つの家族を脅かす危機に立ち向かえ!〉

壮大でぶっ飛んだ、いつも通り。

ほぼほぼアーニャの可愛さで国民的レベルまでのし上がった(個人の感想です)ホームコメディ漫画、アニオリ映画化。東宝によるパワープッシュ具合はこれまでに増して異常で、2023~2024年の年末年始 映画館はほぼこの映画で埋まっていたことだろう。
普段はなかなかしないが、予定の都合とその期待値の高さから初日観賞。特典冊子あり。

ストーリーも進めつつ、アニメシリーズのあらゆる要素を2時間という尺でほぼ網羅!手堅い!
かと思えば、シリーズではたま〜にしか味わえない超アクション作画がフルウルトラ解放されていたり、正気を疑うパートまで混ざっていたりしたw そのワードを連呼するなァァァ!

フォージャー家のハチャメチャなコミュニケーションがいつも以上に楽しい。そして途端に真剣になる姿も良い!終盤での心読み演出にはニクいぜ と思った。
ジャンルは日常コメディということもあり、1期2クールの爆弾野郎はヴィランとしてかなり消化不良を感じていた分、今作ではしっかり"わるもの"で歓喜!

フォージャー家の温かい物語とそのクオリティに、安心・安定を感じた一作。劇場版を定期シリーズにしたいのも伝わる。
というか「ハワイで親父に教わった」級の言い訳が誕生しておる………
椎良

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