瀬戸内ジャクソン

丘の上の本屋さんの瀬戸内ジャクソンのレビュー・感想・評価

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
3.0
古本屋の爺さんと移民の少年とのやり取りを描くんだけど、リベロ爺さんを演じるレモ・ジローネの表情と演技の奥行きが物語を支えていて、隣のカフェで働く歳の離れた相棒ニコラとの友情がまた良いエッセンスとなっていた。
終始心地良い作品でした。



ただ、レモ・ジローネ演じるリベロとコッラード・フォルトゥーナ演じる隣のカフェの優男ニコラ、そしてそんな彼が憧れる女性キアラを演じるアンナマリア・フィッティパルディ3人のやり取りはほんと楽しかったんですけど、移民の少年エシエンを演じる少年の演技が最後まで引っかかりました。

作品の内容にとても必要な風貌の彼でもあったし、移民という設定が他人には分からない多くの苦労と精神的なストレスがこの少年にはのしかかっているからという事も分からなくもないんだけど、さすがにこの少年の無表情ぶり、棒読みぶりったら無かったなと。
『こういうもんなんだよ!』
と言われたらそんなものかなと思うのですが、他のキャストが熟練なだけに彼のあまりに慣れない演技が乗り切れないポイントではありました。全盛期のえなりかずきや安達祐実だったらもっとのめり込めたかもw

キアラは私も最高でしたw
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