ユウ

超人ハルクのユウのレビュー・感想・評価

超人ハルク(1977年製作の映画)
3.5
Earth-400005。

 TVシリーズ『超人ハルク』(78〜82)のパイロットフィルムです。なぜかNetflixで配信されていました。CGなんてない時代なのでバナー博士はビル・ビグスビーが演じ、彼のもう一つの姿であるハルクはルー・フェリグノがムキムキボディの上から緑に塗ることで演じています。ルー・フェリグノはこれ以降ハルクの声優としてアニメシリーズやMCUでも活躍中です。70年代アメリカTVドラマの知らないけど懐かしい感じが全体に漂い、死ぬほど分厚いコンピュータ類に時代を感じます。

 主人公のデビット・バナーは不慮の事故により妻を亡くし、そのことを悔やんではうなされる日々を送っていた。その事故に良く似た状況であるが切り抜けた人物を研究対象として招き、人が超現実的な力を発揮する瞬間について調べていた。そこでガンマ線が関係していることを突き止めたバナーはそれを自らに照射し、その日の夜に超人ハルクとなってしまう。

 ドラマの3話分を観たような感覚。ペース配分としては例の某4人組のリブート映画のそれに近い。TVシリーズが配信などで気軽に観れないことを考えると物足りなさは残る。だが、この時代のマーベル作品というだけで一見の価値はある作品。この調子でニコラス・ハモンド版のスパイダーマンも配信来ませんかね。
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