ぴょん

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火のぴょんのレビュー・感想・評価

2.8
戦況がひどくなりすぎて、劇中の言葉が軽く感じることが増えてきた。
ラクスの「まず決める、そしてやり通す」はテーマを表した意味ある言葉だと思って印象に残った。(前回だったかもしれない)
あとは「軍が決めたものが敵です。わたしたちはザフトですから」もよかった。
ミーアの「ラクスがいい」もよかった。あのシーンは良いな。
「仕方がない」は劇中何度も使われる言葉だけど、総集編でより印象的に使われていて良かった。
自分は自分にしかなれない。それを受け入れてどう生きるのか?という問いと、諦めが悪いんだ、の答えも良かったんだけどなぁ。
面白くなりそうな要素はあるのに、セリフとか過程とかタイミングの納得感がなくて響かない!人間ドラマが軽く感じられてしまった。

武力と平和をテーマにしているのに、外交の話があまりなく、戦略なんてものもなく(インフレしててないように見える)、ただただ大量破壊兵器とそれをさらに破壊するキラという構図でしか動いていない。このテーマでシナリオ作るなら、もっと政治の話とそれができる大人をだしてほしかった。そういう人はみんな死んじゃったってことかもしれないけど、それにしても子どもの戦争すぎる。考えたらSEEDのナタルは大人の仕事しててえらかった。
(カガリとオーブの話がもっと掘り下げられていたら、カガリがなぜオーブの首長として帰還できるのか、というドラマに説得力があったらだいぶん違ったと思う)

かなしいのでキャラクターの平和な日常と可愛いやり取りだけのスピンオフをずっと見ていたいな。
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