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浜田省吾 『A PLACE IN THE SUN at渚園 Summer of 1988』のlingmudayanのレビュー・感想・評価

3.5
冒頭の開場、観客たちが駆け足で各々のブロックに向かっていくところからもう良い。広角で収められたステージと観客席から、若者たちのエネルギーと渚園の夕暮れが醸し出す圧倒的な多幸感が35年の時を超えて伝わってくる。浜省とサックスの2人がピョンピョン跳ねながらステージ前方へと移動する動きを見てるだけでも嬉しくなってしまう。
映画と違いライブ作品でカット割りをするためには同時に複数のカメラが動いている必要がある。この作品はカット割りが豊富で、つまり多くのカメラが動いていたということだ。ステージを見れば当然分かるのだが膨大な予算が使われたことが伺われ、それは1988年当時の過剰ささえ伴う豊かさを示唆している。
「丘の上の愛」が始まる前の浜省の台詞「座っていいよ…」があまりにも優しすぎて痺れてしまった。
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