どろんぱ

紳士は金髪がお好きのどろんぱのネタバレレビュー・内容・結末

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰もが知っているマリリン・モンロー、誰もが知ってる映画タイトル……ですが、今回はじめて観ました。

『ダイアモンドは女の親友』『紳士は金髪がお好き』のあたりの訳し方のセンス、好きです。良い意味でも悪い意味でも、今となっては作れない、あの時代に作られたからこそ今でも評価される作品なのかなとは思います。

マリリン・モンロー、セクシーなイメージが強かったのですが、本作のローレライはとってもキュートだと思いました。ダイアモンドのティアラを手によろこぶ表情は、ある意味とても無邪気で子どもみたいでかわいいから不思議。ガスや取り巻く男たちがデレデレ骨抜きにされてしまうのもわかります。

『ダイアモンドは女の親友』と堂々と歌うローレライ、自分を下手に取り繕わないところが潔くて好きです。もちろん、お金に目がくらんで浮気まがいな行動をとるのは良くないのですが、まぁフィクションなのでね。あんなふうにおねだりされたら色々プレゼントしたくなっちゃうだろうし、あんな表情で喜ばれたら贈った男も幸せなんじゃないか(笑)

なんだかんだ、ガスも(お金目当てと知っていても)ローレライにベタ惚れで、ローレライもお金目当てといいつつガスのこと他の男よりも好きなんだろうな、と思えるハッピーエンドでよかった。こういう話、大好きです。

ドロシーとマローン、2人の恋の決定打はよくわからなかったけども、まぁそこらへんは気にならないかな。キュートな金髪のローレライを引き立てるだけでなくて、黒髪美人のドロシーも魅力的でよかった。

『ダイアモンドは女の親友』、だけど、なによりローレライとドロシーの友情こそが2人の1番の宝物なんだろうなぁと思った。

最後の結婚式、ローレライがガスやガスの父にドロシーと一緒がいい!っておねだりしたのかな~とか考えてしまった。そんな無茶なお願いにも結局こたえちゃうガスを勝手に想像して、にやにやしてしまった。お幸せに!

細かいところは気にせずにハッピーエンドを楽しめる作品、私好みで大好きでした。
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