このレビューはネタバレを含みます
今まで観てきたSF、ファンタジーの詰め合わせのようなストーリー。でも真新しさがあり、過去の名作への敬意も感じられとても楽しめた。
不遇な主人公がそれをなんとか乗り越えて世界を救う!みたいなチープな話じゃなくて良かった。そんなに甘くは無いし、ちょっと希望が見えても割とすぐに閉ざされてしまう。大切にしようと思ったものがその直後に目の前で破壊されてしまう。少女は嘆く。そして破滅を望む。屋上で心の底から、でも心のどこかでこんなこと言いたくないという寂しさも感じながら、自分を傷つけながら「こんな世界無くなれ」と叫ぶハナはとても魅力的だった。
『さがす』の時にも感じたが改めて伊東蒼の凄さを見せつけられた。