紀里谷世界の終わりから―――
如何ともしがたい窮状に追い込まれ、絶望の淵に在る少女の決断に、世界の未来は委ねられた。
14日後に世界が終わる終末ファンタジー。
紀里谷監督引退作品。
2023年135分🇯🇵
夢の世界を通して未来を知ることが出来る、輪廻士の家系にある主人公ハナ。物語は、彼女の抱く絶望と世界の終わりを紐づけて語られる。
厳しい評価に晒される事も少なくなかったこれまでの紀里谷監督作品。劇中の主人公ハナが傷つき、嘆き、それでも諦めない姿には、監督本人のこれまでの姿が重なる。
絶望と希望がないまぜになった物語の終着点は、単純に幸、不幸で割り切ることの出来ない、多面的な解釈を促すもの。だからこそ現実的であり、実感をもってより胸に響いた。
〈CASSHERN〉や〈GOEMON〉を気に入って定期的にリピート視聴している身としては、これが監督の最後の作品というのは、あまりにも寂しく、惜しいと感じています🥺
