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こどもが映画をつくるときのQbrickのレビュー・感想・評価

こどもが映画をつくるとき(2021年製作の映画)
4.4
【自分用にメモ】

1日目、池に石を投げるシーンを作ったこうたろう凄くないか、、リノに指示を出すロングショットの美しさ。彼女が石を投げるアクションも必見。そして何より凄いのがその後に映し出されるこうたろう自身が撮影したショット、鳥肌立った。起点の見えない発音。フレーム外から投げ込まれる石が空間を立ち上がらせ行く、緊張感のある面白いショットだった。

商店街でのインタビュー撮影が思うように行かず、いじけてしまったひなたがチームの列に加わらず一人でその場をくるくる回転するアクションも必見。彼なりにどう立ち振る舞うべきか考えているのかな、、

2日目、赤チームがカメラモニターに映る撮影素材を全員で見つめるショットが本当に感動的で前日いじけていたひなたがご機嫌になところも嬉しくなる。「面白い画が撮れた。」そう言う感覚は言葉にせずとも現場にいる人間には自然に波及していくもの。インタビューの再出演の交渉シーンもしれっとカメラを回している子供達!上手く行かないであろう臨場感ある交渉現場に突然出現する作為。アクションを撮ることを決して忘れない。アーケード(普段見ている風景)から一本外れた暗い路地(裏の顔)の発見。そこで行われるインタビュー撮影、出会う人々、異空間!

拘って撮った実景、「初めて見た人分かんないかも。」に対して「初めて見たら良いでしょ?」と切り返すひかちゃんの視線。
子供達が演じることを始めた瞬間の感動。
花束を持って歩くひなた!霊性を帯び始める人間。やっぱり創作は面白い。

青チームは相変わらずリノが緊張感を運んでくる。リーダーとのやり取りは緊張感しかない笑 ただ彼女の奔放ぶりが新しいアクションを生み出している。

編集室に入った子供達の目!
冷えピタ貼る姿をゆるりとズームしていくのは少し笑った。頑張ってるなー!
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