黒人女性として前代未聞のアメリカ連邦議会下院議員となった"シャーリー・チザム"の軌跡をたどるヒューマンドラマでニューヨーク・ブルックリン出身のシャーリー・チザムが黒人女性初の下院議員として大統領指名候補者予備選挙に挑むさまを描きだす。政治史に名を刻む新鋭女性の伝記。語りはフォーマルで、かなり正統派の造りに昇華。まるでママス&パパスの"カリフォルニアドリーミング"が流れてきそうな映画の雰囲気。また主人公の偉大な生い立ちを知らずに鑑賞。おもにチザム氏の"黒人"と"女性"という両面から真摯に掘り下げる。主演のレジーナ・キングの芝居の造り込みが的確で呑み込みやすい。ネトフリ配給という伝記映画で見易さに特価していると思える。
