SEULLECINEMA

書かれた顔 4Kレストア版のSEULLECINEMAのレビュー・感想・評価

5.0
あまりにも美しすぎる。目が眩むほど、感情を失って画面を凝視せざるを得ないほどに美しい。
私はこのフィルムの終わりとともに世界が消滅してしまっても、何一つ後悔などない。こんな奇跡を目の当たりにして、なお他に何かを望むなどというのはあまりにも烏滸がましい。
映画の臨界点にして到達点といっても過言ではないでしょう。こんなものを観てしまって、これから先どうやって生きてゆけばいいのか、私にはわからない。
坂東玉三郎、大野一雄、杉村春子、武原はん、蔦清小松朝じ、フランツ・リスト、アルベルト・ラバグリアティ、成瀬巳喜男、レナート・ベルタ、そして、ダニエル・シュミット。
この奇跡の前にあっては、彼らの名前を連ねること以外に、批評などありえない。
SEULLECINEMA

SEULLECINEMA