このレビューはネタバレを含みます
ストーリーは『世にも奇妙な物語』テイストの王道展開だが、テンポの良さと画面から醸し出される不穏さ、何より林遣都さんの圧倒的演技力でどんどん引き込まれてしまった。
同じ顔の二人の切り替えが巧みなだけに、交互にスイッチングされたときの緩急にジェットコースター並みのスピード感があり、ボクシングなど、普段は苦手な分野だというのに思わず見入ってしまった。
これをわずか二日間で撮り上げているかと思うと、その集中力に脱帽する。
短編だからこそ適う起承転結とも言えるが、短編以上の見応えを感じる作品でした。