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コヴェナント/約束の救出のサトシのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.2
ガイ・リッチー監督、共同脚本、共同製作、アメリカ・スペイン・イギリス合作のアクションスリラー映画。

舞台は2018年アフガニスタン。
タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍のジョン・キンリー曹長は、アフガン人通訳として非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッドを雇う。通訳には報酬としてアメリカへの移住ビザが約束されていた。部隊は爆発物製工場を突き止めるが、タリバンの司令官に大量の兵を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全員殺される。キンリーも腕と足に銃弾を受け瀕死の状態となるが、身を潜めていたアーメッドに救出される。アーメッドはキンリーを運びながら、ひたすら山の中を100キロ進み続け、遂に米軍の偵察隊に遭遇する。7週間後、回復したキンリーは妻子の待つアメリカへ帰るが、アーメッドと家族の渡米が叶わないばかりか、タリバンに狙われ行方不明だと知って愕然とする。アーメッドを助けると決意したキンリーは、自力でアフガニスタンへ戻る・・・。

【キャスト】
ジョン・キンリー:ジェイク・ジレンホール
アーメッド:ダール・サリム
デクラン・オブラディ:アレクサンダー・ルドウィグル
エディ・パーカー:アントニー・スター
ジョシュア・ユン:ジェイソン・ウォン
ジャック・ジャックソン:ジョニー・リー・ミラー
キャロライン・キンリー:エミリー・ビーチャム

実話をもとにしたヒューマンドラマをガイ・リッチーが手掛けた事で、エンターテイメントに仕上がっていて非常に面白かったです。
ジョン・キンリーとアーメッドの友情と信頼、ビザを取る約束を果たす為の行動力は心を揺さぶらました。タリバンに何度も遭遇して見つかりそうでハラハラさせられ、明らかにタリバンが近くにいるのに家から出ていきハラハラさせられ、ガイ・リッチーの手のひらで転がされました。最初に武器がないか家を捜索する時に、ここがスポーツジムに見えるか?というセリフや、ダムを待ち合わせ場所に救出を依頼して、キンリーなら早く言ってくれよ知っていたら自腹でも助けたのに、というセリフは洋画ならでは好きですね。
ジェイク・ジレンホールの出演する映画は胸糞系が多い印象でしたので今作では良い役柄で自分のイメージを払拭できました。
ダール・サリムはイラク出身の俳優なんですね。優しい瞳が印象的です。
バディーものとして楽しめる一作でオススメです。
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