ポンコツ娘萌え萌え同盟

桂小五郎と近藤勇 龍虎の決戦のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

3.3
鞍馬天狗のおじちゃんvs丹下左膳───!!!
じゃなくて嵐寛寿郎が扮する勤王派の桂小五郎と、大河内傅次郎が扮する新選組の近藤勇が激突!!
時代劇六大スタア二人が激突するのはそりゃもう興奮もんだし、もう決戦なんて脳汁あばばって感じなんですよね。個人的には。そりゃ確かに"龍虎の決戦"に相応しい。
内容は幕末だから日夜血腥い戦いが繰り広げられてる世界に相応しいサスペンスアクションだ。基本的には桂小五郎視点かな。

ただ決戦シーンは殺陣の激しさや爽快感は無いが、むしろそれがいい。隙さえ見せればどちらかが斬られる。ただこれなんですよ。例えば刀がぶつからないときでもそれはそれは緊張感で語り合うもの。ふと緊張が緩んでも終わり。
この決戦が時代劇スタア二人が桂小五郎と近藤勇だという幕末2大人物がサシでの勝負だからこそそれが強く感じる。
でもさ、その決戦の結末はねぇわ。両方のファンに配慮した結果かもしれないけどさ。いや時代的にもそこで終わってしまったらどうしょうもないけどさ…。
どうしても一映画としては肩透かしを食らった感じがある。

それにしても桂小五郎がピストル撃ったり刀使ったり、両方使うシーンがあったりにするのである意味鞍馬天狗スタイルな桂小五郎だななんて気もする。
それに勤王志士である一方で青年、娘、子供のヒーロー的な桂小五郎はやはり、ヒーローを演じることが多い嵐寛寿郎作品の特色はやはりある。