帆立

夜明けのすべての帆立のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0
春の日差しのような暖かな作品。あの場所で生きていく彼らを、街の風景、暮らす人々、そして音楽が、そっと見守り、寄り添っているように感じた。物語の中で登場人物たちが、生活の音に耳を傾けている姿が印象的。カメラを向ける学生2人、髪を切る2人の姿も微笑ましかった。山添くんが自転車に乗って藤沢さんの家に行く場面で、光と影の境界線(坂の前)で立ち止まったショットにドキッとした。温めておいた原作を、映画との違いを楽しみながら読みたい。
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