ずっとこの世界に浸っていたかった。フィルム映像、音楽、2人の声はもちろん、生活音すら心地よく感じた。
観ているうちに心の中にあった不安や積もり積もった何かがスッとなくなって、映画館を出た瞬間涙がこぼれてきた。
一番ぐっときたのは、ちょっとした優しさの連鎖。2人の症状や、しっかりと描かれてはいないけどきっと何かあったんだろうなと思うことを含め、登場人物一人ひとりが辛い出来事を抱えているのに、見たりされたりして嬉しかったことを今度は自分がする関係性にほっこりした。
そして三宅監督のエンドロール、やっぱり好きだ。