サトモリサトル

赤線基地のサトモリサトルのレビュー・感想・評価

赤線基地(1953年製作の映画)
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10年ぶりに満州から故郷に帰ったら、美しい思い出の村はアメリカ軍基地になっていて、生家の自分の部屋はアメリカ兵相手のパンパンが間借りしていた…。

1日で色々なことが起こりすぎだし、10年ぶりに故郷帰ってこれは辛い…。
でも1番下の弟と初めて会ったのにすぐ仲良くなって、兄弟4人で歌を歌いながら帰るシーンなどはほっこりする。

三國の初恋の相手だった春江がまさかの中北千枝子でビックリ。
クレジットに名前あったのに中々出てこなかったからもしや…と思ってたら予想的中だった。
しかし、何というか中北千枝子はこういう汚れ役が本当に上手い。
ヒモの男(三國の弟!)とバカ笑いしながらいちゃついた後で咽び泣く所は観ていて切なくなった。

ラストシーンはちょっと希望が見える。ああやって人々は東京へ望みを抱いて行ったのかなと思ったり。

2017.8.28 ラピュタ阿佐ヶ谷