間違いなく名作である。
学生時代はサッカー部だった、現在20代の自分でさえ、マイケルジョーダンといえばすぐに分かる。
ジョーダンブランドのスウェットを買ったこともある。そんなマイケルジョーダンがナイキと契約するまでの話。
概要はとても単純でありふれている。
「リスクを侵しても大物を取りに行く。サクセスストーリー」である。
今までいくつも作られたであろう分かりやすい内容だ。では、なぜ名作だと思ったのか。
なぜベンアフレックはこの時代にこの作品を作ったのか。それは現実が今作のリスクを無意識のうちに嫌っているからだと思った。
誰もがプレイヤーより傍観者になりたがる。
苦労をせず、リスクを冒さないところからは何も新しいものは生まれない。
現代は前の時代に決まってしまった概念が多すぎるのだ。それをリスクを取ってでも壊していこうと、ソニーが私たちをナイキの社訓に則って説得しているように。自分はそんなメッセージを今作から感じた。
自分がバスケ部で、ジョーダンの現役時代をもっと知ってたらなお感動しただろうと思う。
しかし、知らなくても直感に刺さる強さが今作にはあると思う。
契約の電話を待つ間のtime after timeには笑ってしまった。マット・デイモンと80年代ヒット曲の組み合わせは最高