ミンナのウタのマーヴェリックのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨の系譜を強く意識した作品になっている。
家に辿り着く流れも呪怨と似ているがアイドルと掛け合わせた事で味付けを変え装いを新たにしている。
アイドル映画でしょ？となめて劇場に足を運ばなかったのが悔やまれる程ちゃんと怖い。
まず設定からしてそそられるし怖い。さなちゃんの動機がめちゃくちゃ怖い。
そして一度見たら忘れないようなアイデアを凝らした怖い見せ場が何箇所もある。
さなの家の中の母親の繰り返すシーン、メンディの抱きつかれシーン、ラストの2階から迫ってくるコードまみれのさなちゃん等。
その反面、観ていて気になる部分もある。
序盤のメンバー1人1人に話を聞くシーンは長くてダレる。録音した苦しむ人の声と口ずさむ曲の関連性がよく分からない。さなちゃんのあの自殺の仕方は流石に無理がある。ラストにマネージャーがさなちゃんと一緒にドアをブチ破り階段を落ちた事でなぜ亜嵐とマキタスポーツが助かったのか？テープをラジオに送ったのは誰？さなちゃんなら自殺の前に送っていたのか？ならば自分の自殺した時に録音していたのは何？等。
しかしそーいったものを帳消しにしてくれる程怖さのお土産をくれるので全体的に満足できる作品になっている。
劇場でミンナと観ると楽しい映画。