ろーく

Nefarious(原題)のろーくのネタバレレビュー・内容・結末

Nefarious(原題)(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーというジャンルがついているのにホラーとはまた違う…と言われたり、悪魔憑きということでキリスト教なりなんなりの内容が色濃いので評価が悪い作品になっているようです。(ロッテントマトで観客の評価は96%、批評家は32%と真っ二つに分かれている)そういう部分も含めて興味深い作品だと思う。
特定の思想や宗教観については詳しくないので具体的にどの部分が絡み合っているのかというのは分からないのですが、ひとつひとつのシーンに緊迫感があり、ほぼ場所が変わらない会話劇なので、役者の演技力を存分に楽しめたという点で個人的にはとても良い映画だと感じました。

映画で描かれている部分だけを見ると演技力もあいまってEdwardがとても哀れで可哀想に感じるのですが、彼が殺人を犯したシーンなどが描かれていたらまた感じ方も変わるのかなぁと思ったり、死刑のシーンなんて現実世界で絶対見たくないなぁ、その日寝れなくなりそう…と思うけれど、被害者家族だったらむしろそれを見届けることでようやく眠れるようになるのかな…だとか、神と悪魔、善と悪、どんな出来事も信じているものや立場、生きてきた経験、見る角度で変わるのかなぁ、はたして何が善でなにが悪なのだろうかねぇ、と考えさせられました。
ろーく

ろーく