ベーべ

セフレの品格(プライド) 初恋のベーべのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

嫉妬はしない…

公開時、気になっていた城定監督作。
そこにエロはあり。

官能的なシーンは流石と言えるクオリティなんだけど、今作はやっぱりドラマ部分が強く印象に残る。
考える角度によっては、けっこう深いかも。

バツ2の女性が、初恋の同級生と再会して一夜を共にするが、恋人じゃなくセフレ関係を提案されるところから物語は始まる。

最初こそ戸惑いを隠せなかったが、一度味わった快楽を忘れることができず、迫られると全く拒むことができない女。

それは、彼に他に何人ものセフレがいることが発覚したり、その内の1人が親友だったとしても変わらない。

この主人公の女の心情がだんだんと変わっていく様がおもしろかった。
彼の行動を受け入れてるのかどうなのか、それが絶妙にわからない感じとか、それでいて恋愛感情はやっぱり持ってしまっているのか?と、勝手に観てるこっちも盛り上がっちゃった。

しかし、これを観てたら、またしても結婚ってどうなんだろ?と考えさせられる。
結婚がゴールじゃないし、「結婚なんてただの社会の制度」という、主人公のセリフは地味に鈍く響いた。
しかも、1番寂しいのは、結婚していないことじゃなくて、2人でいるのにまるで1人のような寂しさを感じることらしい。
これは、未婚者にはわからない経験なので、なんか強く記憶に残った。

物語の後半には、男が何故あのような行動を取るようになったのかという理由が明かされるが、これがなかなかのトラウマ。
ベーべ

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